球団と選手で温度差 ベイ4位転落でラミ監督の評価微妙に
セ・パ共にマジック1となる中、巨人とCS争いをするDeNAは13日、広島に大敗して4位に転落。浮上しようと誰よりも必死なのがラミレス監督(42)だ。今季が2年契約最終年。巨人の高橋監督と違って、球団からはいまだ続投の正式オファーがない。南場智子オーナーは「判断基準は順位だけではない」と若手育成力などに一定の評価はしているものの、「(続投要請は)順位が確定したタイミングで」と含みを持たせている。
フロントやコーチ陣からの声には厳しいものが目立つ。高田繁GMが「ラミちゃんはこっちの言うことを聞かないんだよ」と冗談とも本気ともつかぬ口調でボヤけば、あるコーチも「意思の疎通ができていない? まあ、監督はああいう性格だから。言葉の問題もあるけど、(日本語が)分かるんだからさあ……」とポツリ。来日17年目のラミレス監督がわざわざ通訳をつけるのは、「何か行き違いがあっては困るから」という意図だそうだが、そういうことまで不信感につながり始めているようなのだ。
■選手とのコミュニケーションを大事に
一方で、選手との関係は悪くない。指揮官は“選手ファースト”を徹底。チーム戦略や起用法についてメディアに口外せず、まず選手に納得するまで説明する。選手に影響しかねない過剰報道を規制するため、故障の内容を濁すこともあった。7月、筒香を4番から外した際、ラミレス監督はこう話していた。