松山英樹 ブービー29位発進で遠のく日本人初の年間王者
【ツアー選手権】
ポイントランク上位30選手だけ出場するプレーオフ最終戦。4年連続出場の松山英樹(25)は大会前、「悪い状態をどうやって切り抜けていけるか。いいショットと思えるのは10回に1回しかない」と不安をこぼしていた。
松山が日本人初の年間王者タイトルを獲得するには優勝が絶対条件。「優勝を目指してやる」と語っていたが、不安は解消されずに出だしからつまずいた。
1番パー4はティーショットを右に曲げると2打目、3打目とも右ラフを渡り歩き、4オン2パットのダブルボギー発進。その後も4番、7番とボギーを積み重ねて、9番パー3はティーショットが右ガードバンカーへ。脱出は3メートルにつけるも、そこから痛恨の3パットで2つ目のダブルボギー。前半を6オーバー最下位でターン。
後半は13番パー4で初バーディー。ティーショットは右に曲げてボールは枯れ松葉の上だったが、ピン上5メートルにつけて1パットで沈めた。池越えの15番パー3はグリーンに届かず手前ラフ。そこからチップインバーディーを決めた。しかし波に乗れず17番パー4でもティーショットを右に曲げてこの日3つ目のダブルボギー。上がり18番でバーディーを奪うも、5オーバー29位でホールアウト。75は今大会でのワーストスコアだった。
「いいショットが打てない。今日は最下位じゃなかった。明日から少しでも順位を上げていきたい」(松山)
トップとの11打差を残り3日間でひっくり返すのは厳しい。