44歳片山のマッチプレーVが物語る 日本男子ツアーの現実
【ISPSハンダ マッチプレー選手権 最終日】
片山晋呉(44)が決勝でH・W・リュー(36)を3アンド2で下して今季初、ツアー通算31勝目を挙げた。さらにツアー最高賞金5000万円を獲得して、前週までの賞金ランク70位から一気に4位へ浮上した。
優勝のイーグルパットを決めた瞬間に腰が砕けたようにペタンと座り込み、両手でバンバンとグリーンをたたくなどマナーに問題アリ。会見は意気揚々だった。
「一番確率の低い試合で勝てたのは大きい。(マッチプレーは)競技時間が長く、回復力がある若い人が有利なのは間違いない。けさは自分ではできずにトレーナーに体をほぐしてもらった。30代ではなかった。そんな中で勝ち上がってこれたのでうれしい」(片山)
最終日のギャラリー数はたった884人。累計でも2704人と少なく、テレビ中継はなくハイライト放送だけだ。
「主催者は観客が集まらなくても、テレビ中継がなくても構わない、それより男子プロのレベルアップのためにマッチプレー開催にこだわったのです」と評論家の宮崎紘一氏。