大御所AOが一番知っている 男子ツアー低迷の根本原因
【ANAオープン 2日目】
海の向こうの米ツアーではプレーオフ第3戦が行われており、全4戦が終わってポイントランク王者になると1000万ドル(約11億円)のボーナスが出る。
かたや日本ツアーは池田勇太(31)が勝てば、最年少で史上12人目の生涯獲得賞金10億円突破が話題になっている。彼我のスケールの違いをよく物語っている。
金額だけではない。試合内容そのものが問題なのだ。
尾崎将司は昔、田中秀道を食事に誘い、「日本人というのは、小さい者が大きい者を倒すのが大好きなんだ」と説教している。
また青木功は自著「勝負論」(新潮新書)の中で、「超一流選手は勝った翌週の試合での予選通過は当たり前で、むしろ続けて優勝を争う実力を持っており、要は調子の善しあしに関係なく、コンスタントに上位で争える体力や技術、精神力を備えている」と書いている。
そんな超一流が見当たらないから男子ツアーは盛り上がらないのだ。