メジャー復帰をダシに マイコの巨人残留決めるカネと条件
来日3年目の今季は、チームが4位に沈む中、初の開幕投手を務めるなど27試合で14勝8敗、防御率は2.25。リーグトップの187三振を奪い、最多奪三振のタイトルが確定した。
今年は2年契約が切れることもあり、登板試合のスタンドにはメジャーのスカウトが陣取った。米球界復帰が噂される来季については、「これから考える。(巨人に)戻って来られれば。(巨人と契約を)継続できれば自分としては素晴らしい」と言いつつ、「メジャーと巨人のどちらが第1希望? 自分の中でメジャーの舞台は常に夢を見てきた所。いろんな要因を考慮して、じっくりと考えて決めたい」と明言はしなかった。
が、傍らにいたローレン夫人は「決め手? 彼をたくさん評価してくれる場所よ。彼が一番ハッピーになれる環境でやってくれればいい。それは日米どちらでも」とニッコリ。どっちが有利ということはない。要は“「カネ」や「条件」次第で考えますよ”と球団側を牽制したわけだ。
■巨人は「破格の条件」で引き留め工作
菅野と並ぶエース格。もし流出するようなら、チームを根幹から揺るがす一大事には違いない。今季の年俸は2億4000万円。マイコラスの残留交渉は、球団のオフの重要課題となっている。破格の条件提示で引き留めにかかるともっぱらだ。