ハリル監督の戦い方には「したたかさ」が感じられない
日本代表の試合を見ていると「シュートまでの道程」に執着するあまりに「いざ! ここでシュート!」という場面になると疲れ果て、ゴールの枠内に飛ばすだけの余力がなくなってしまっている。
それと、もうひとつ。ハリルホジッチ日本代表の戦いぶりには「したたかさ」が、ほとんど感じられないのが気になる。
11月には欧州遠征に出掛けてブラジル、ベルギーの強豪と対戦するわけだが、ニュージーランド戦やハイチ戦とは戦い方が一変するだろう。
ブラジルもベルギーも強力アタッカー陣が自慢のチーム。もちろん守備陣も頑強だ。日本はまずは8人の選手でひたすら守り切り、トップと左右サイドアタッカーの3人で攻め入り、まるで日本戦で見せたハイチのような“したたかな”試合運びを見せてほしい。
日本はアギーレ前監督時代の2014年10月、ブラジルと対戦して0―4で敗れている。ハリルホジッチ監督体制では、通算31試合目で初の大量失点である。この3失点が「北中米・カリブ海」W杯最終予選にも進めなかったハイチに喫した……が気になるところだが、終わったモノはしゃあない。
スパッと気持ちを切り替え、チャレンジャーとしてブラジル、ベルギーの強国に挑んでほしい。