巨人 ドラフト3位で狙う“隠し玉”は大阪ガスの捕手・岸田
巨人が26日のドラフト会議で社会人ナンバーワン捕手、大阪ガスの岸田行倫(21)の指名を検討していることが20日までに分かった。
175センチ、78キロ。報徳学園(兵庫)では正遊撃手だったが、2年秋から捕手、最速145キロの抑え投手も務めた。2度のセンバツ出場に貢献。3年時には高校日本代表にも選出された。
大阪ガスでは1年目の秋に正捕手に。盗塁阻止率5割を超える強肩、強打の高卒3年目の捕手なのだ。パ・リーグ某球団の編成担当者がこう言った。
「今年のドラフトは捕手不足。広陵高の中村は広島が1位指名を公言していて、他の球団は行きにくい状況になっている。残りのめぼしい上位候補は、九州学院高の村上くらい。岸田は密かに注目を集める存在です」
巨人の捕手は隠れ補強ポイントでもある。さるチーム関係者がこう言うのだ。
「正捕手には今季、自己最多の138試合に出場した小林がいるが、打率はリーグ最下位の.206だった。前年の2016年も.204で2年連続ビリになった打撃が大きな課題。打撃に定評がある宇佐見が対抗馬だが、こっちは守備がまだまだ。2人とも帯に短し、たすきに長しで決め手を欠く。1位指名は早実の清宮が濃厚。次世代の捕手は2位以下で取っておこうという考えで、スカウトは岸田のマークを続けてきたんです」