4年前は久保康流出 阪神がFA大和争奪戦でベイに連敗危機
「この争奪戦は来季の戦いに影響する」
ある放送関係者がこう言うのは、FA宣言した大和(30=阪神)を巡り、阪神とDeNAが火花を散らし合っている件についてだ。
大和は今季100試合に出場し、二塁と遊撃、外野をこなした守備力はリーグ屈指。スイッチに転向した今季は、規定打席未到達ながら打率・280と一定の結果を残した。人的もしくは金銭の補償が必要になるBランクながら、年俸は5000万円。オリックスも獲得に乗り出しそうだ。
なかでもDeNAにとって大和は、価値が高い選手といえる。
今季、CSを勝ち抜いて日本シリーズに進出。「今オフの補強次第では来季は優勝を狙える」との声もある。今秋ドラフトでは投手力強化のため、早実の清宮を蹴って左腕の東(立命大)を単独1位指名。昨13日にFA権行使を決断した右腕の野上(西武)の獲得も検討している。
野手は、筒香、宮崎ら強打者が揃う一方、二塁は年間を通して固定できなかった。チームはリーグ2位の597得点を誇るが、控えの選手層は厚くない。大和と同世代の一軍野手は梶谷(29)と宮崎(28)くらいだ。