巨人早くも戦々恐々 広島新助っ人カンポス驚異の奪三振率
広島が20日に獲得を発表した新助っ人、レオネル・カンポス(30=ブルージェイズ)を警戒する声が早くも上がっている。
メジャー通算38試合で1勝、防御率は4.74。今季はブルージェイズで中継ぎとして13試合に登板。13回3分の2を投げて、防御率は2.63だった。
ベネズエラ出身。188センチ、97キロの右腕は、長身から投げ下ろす角度のある直球が武器。制球にも定評がある。
スライダー、チェンジアップなど変化球も多彩。奪三振率は「9.9」。セで最も奪三振率が高かった阪神のメッセンジャーが「9.76」である。
広島の今季の救援防御率は2.77。巨人の3.42より断然いいが、救援陣をさらに強固にする構え。チーム事情で先発に回る可能性もあるというが、これに戦々恐々なのは、今季7勝18敗と一方的にやられた巨人だ。
打倒広島に燃える巨人は、今季後半から「広島専属スコアラー」となっていた田畑氏がヤクルトの投手コーチに就任。巨人内には「情報がきめ細かかった。流出は痛い」との声が出る中、「カンポスは奪三振率がメッセ以上で、しかも制球がいいというのは厄介ですね。広島が見つけたんだから、どうせいい投手だろうから」と別の巨人スコアラーは警戒する。