初日110球“特攻調整” 巨人・山口を他球団が警戒する理由
暴力トラブルの影響でペースを上げざるを得ない雰囲気。だが、昨年は右肩を痛めて長期離脱している。飛ばし過ぎは禁物のはずなのに首脳陣はブレーキをかけるそぶりもなく、高橋由伸監督もこの日、「本人も結果でという部分はあるだろうし、当然期待している」と目を細めた。
「マラソンのペースメーカーばりに、行けるところまで引っ張ってくれ、ということではないか。途中でコケても、先発ローテと外国人枠の当落線上にいる新外国人ヤングマンあたりを代役として起用すればいいですから」(前出の関係者)
そんな内部事情をよそに、他球団のスコアラーはこう言った。
「昨年後半のブランクを休養とみることもできます。疲れや痛みなどが取れてフレッシュな状態になっていたら厄介」
投手陣を引っ張り、他球団を警戒させる。ここまでは、まさに首脳陣の狙い通りである。