コーチが語る課題と可能性 清宮の「基本以前」の守備走塁
「そこは一塁だろ」
日本ハムのアリゾナキャンプ3日目(日本時間4日)。清宮(18=早実)がプロ初の実戦形式となるケース打撃で、一塁を守っていたときのことだ。
バントが一塁線へ。反応しきれず、思い切ったチャージをかけられずにいると、本塁と一塁の中間付近まで追いかけて捕球した鶴岡に注意された。
金子内野守備走塁コーチからは、1打席ごとに声をかけられる。
「もっと前だ」
「バントは前に出ろ。バスターは止まれ」
「走者が走ったら声を出せ」
新人合同自主トレ中に右手親指を故障。アリゾナ自主トレ初日の打撃練習中に、患部に再び痛みが生じた。首脳陣の意向でキャンプ初日から別メニュー調整でバットを握らない日々が続き、打撃練習の時間帯には個別で守備や走塁の特訓を受けている。
「今は基本よりも前の段階のことをやっている」
他の選手の練習の合間に、清宮にマンツーマン指導をする金子コーチは言う。