通訳なしで堂々 清宮の英語力にサイ・ヤング賞右腕も仰天
「清宮? 本当に英語が上手だね。僕は全部、話を聞きとることができたよ」
清宮幸太郎(18=早実)についてこう話すのは、新助っ人右腕のニック・マルティネス(27=前レンジャーズ)だ。
マルティネスが驚いたのは、清宮が自ら挨拶をしてきたどころか、通訳を介さず2人でコミュニケーションを取れたことだった。
「僕は背番号21のことを『スーパースター』と呼んでいる。『ハロー』と挨拶したのに始まり、彼は僕に『プロ入りはいつからですか? 高卒からですか、大卒からですか?』と質問してきた。特にそこで突っ込んだ話はしなかったけれどね。彼は大学進学も考えていたって? 彼の悩みがどんなものだったかまではわからないけど、アメリカでも高卒でプロに入る選手は少なくないし、彼ならやれるはず。何より僕は彼の姿勢を素晴らしいと思う。彼は僕以外の外国人選手にも声をかけたり、打ち解けようとしている。僕自身も、彼と同じように新しいチームメートとしっかりコミュニケーションを取りたいと思えたよ」
前日は同じ施設内で自主トレ中のダイヤモンドバックスのエースでサイ・ヤング賞右腕のザック・グリンキー(34)と夢の対面を果たした。日本ハムの谷ヘッドトレーナーはかつてドジャースに籍を置き、当時、ドジャースにいたグリンキーと親しかった。その谷トレーナーがグリンキーのもとへ挨拶に行こうとした際、清宮が自らついてきたという。