反省の弁は保身が目的か 貴乃花親方に“面従腹背”の過去
人の性格や考え方はそう簡単に変わるものではない。
弟子の貴公俊(20)が付け人を殴ったことによって、窮地に追い込まれた貴乃花親方(45)。
3月場所当初、平然と無断欠勤していた態度はどこへやら。暴行発覚後は協会に対して従順になり、勤務態度もガラリと変わった。
内閣府に提出した告発状も取り下げる意向で、さらには「一兵卒として出直したい。将来がある貴公俊にも寛大な措置をお願いしたい」と話すなど、まるで改心したかのような姿勢をアピールしている。
もっとも、協会内で貴乃花親方の豹変をうのみにする者はひとりもいない。中でも親方衆の怒りはすさまじく、年寄会会長の錦戸親方(元関脇水戸泉)は「年寄会ですべて説明すべし」と迫ったほど。28日の年寄会では、貴乃花親方がつるし上げになるともいわれている。
ある親方は「おとなしくしているのは今だけ。その言動にしても上っ面だけだろう」と、こう吐き捨てた。
「29日に行われる理事会では、貴乃花親方や貴公俊の処分が協議される。仮に貴公俊が日馬富士と同様に引退勧告となれば、師匠の自分もその責任を取らざるを得ない。平親方への降格ならまだしも、クビの可能性だってゼロじゃない。なにせ、貴乃花親方には、処分対象の事例は事欠かない。3月場所の職務放棄はもちろん、弟子の暴行事件の管理不行き届きだけでは済まされないよ」