弟子の暴行事件で土俵際 貴乃花親方は告発状取り下げ窮地
弟子の貴公俊(20)が付け人を殴ったことにより、窮地に立たされている貴乃花親方(45)。報道陣の取材には、「一連の私の行動で負担をかけていたのかな、と……。貴公俊がこんなことを起こしてしまったということで、(自身の行動による)影響があってもおかしくない」と、これまでの傲岸不遜な態度とは打って変わって殊勝に話している。
貴乃花親方が口にした「一連の私の行動」とは、昨年の日馬富士暴行事件から続いている、相撲協会との対立だ。
事件に関する聴取を拒み、協会からの電話に出ることすら拒否。自身に友好的な一部スポーツ紙や週刊誌、テレビを使い、これでもかとばかりに一方的な協会批判を展開した。
さらには内閣府に告発状を提出するなど、全面戦争を仕掛けている。
こうした親方の言動が貴公俊ら弟子たちに与えた影響は、確かに少なくない。
貴乃花部屋の力士というだけで周囲からは奇異の目で見られ、メディアも部屋の前に殺到する。これで平常心を保てという方が難しい。所属力士たちが異様なプレッシャーを感じていたのは間違いない。