入院2週間で生じた空白 日ハム清宮の完全復活に“3つの壁”
「あー……」
28日、限局性腹膜炎からリハビリ中の清宮幸太郎(18)がキャッチボールをしているときだ。この日は40メートルほどの距離まで延ばしたが、うまく投げられずに、うめき声をあげて悔しがる場面が何度かあった。
「イマイチですね。そのうち、うまく投げられると思います」
とは、清宮本人。退院してまだ5日。ボールが手につかないのは仕方ないとはいえ、目についたのが担ぎ投げのようなスローイングだった。
米アリゾナキャンプ中、金子誠内野守備走塁コーチからマンツーマンの守備特訓を受けた。上体の力に頼った担ぎ投げを修正するため、肩に負担がかからないスローイングを教わり、改善の兆しを見せていた。今は本気でスローイングをしていないにせよ、キャンプ前に逆戻りしたような投げ方だった。
守備の構え、捕球、スローイングの際の体重移動、さらに走塁を含めた基本練習の中断を強いられただけに、復習が必要になる。
■筋力と脂肪のバランス