食育改革に3000万円 ジリ貧ヤクルトが狙うは最下位脱出
球団史上最多96敗、ケガ人続出――。
DeNAとの今季開幕戦に7対3で勝利したヤクルトだが、昨季はドン底まで落ち、首脳陣や練習内容を刷新。それと同時に、食事環境もガラリと変えた。
「タイガースやカープの選手とは体の厚みが違う。まずそこからスタート」
宮本慎也ヘッドコーチは就任早々、選手に肉体改造を指示。秋季キャンプでは若手選手へ「茶碗3杯完食」をノルマに課した。
シーズンを通して肉体を維持するため、神宮球場横に位置するクラブハウス内のリフォームにも着手した。春季キャンプ期間中、約1カ月間かけてキッチンスペースを以前の2倍に拡大。建て増しができないため、これまで更衣室として使っていたスペースを潰しての大規模工事となった。
これまでは神宮球場近くのレストランで作られたケータリングを運び入れていたが、巨人が利用する業者へ変更し、メニューは栄養士が考えたものに。クラブハウスではいつでも温かい食事が食べられるよう、シェフも3~4人が常駐。練習後、食事を取ってから帰宅する「メジャースタイル」にチェンジした。