ノムさんがG由伸監督に痛烈ダメ出し「外野手に名将なし」
27日、野村克也氏(82)が自身の新刊「番狂わせの起こし方」(青春出版社)の発売記念トークショーに出席。約100人のファンを前に野村節を炸裂させた。
開幕直前とあって、ペナント順位を予想。セ・リーグの1位は巨人と述べ、「順位予想は一番苦手なんだ」とボヤくと、巨人の指揮を執って3年目の高橋由伸監督に矛先を向けた。
「(ペナントレースの)順位って、何を基準に決めたらいい? 監督か? それだと、トップに置くような監督ひとりもいないじゃないか。今は本当に監督の人材難ですよ。高橋(監督)なんてダメだ。慶応のお坊ちゃん。日本一になった慶応出身の監督は藤田(元司)さん、水原(茂)さんがいるけど、80年の歴史をたどっても、外野手出身の監督で日本一になったのは、若松(勉=04年ヤクルト)と秋山(幸二=11、14年ソフトバンク)くらい。若松はオレのおこぼれ、遺産だろ?」
なぜ外野手に名将が少ないのか。
「外野のポジションを考えてみたら分かる。どこを守ればいいか、考えることがないんだよ。変なところを守っていても、ベンチから『そこじゃない、こっちだ』と指示が飛ぶから、外野手は頭で考えることがない。オレは野球って頭のスポーツだと思っているからね。外野手に名監督はいない。三原(脩)、水原、鶴岡(一人)、川上(哲治)……みんな内野手(出身)だろ」
そんな野村氏が唯一、「期待している」という指導者が宮本慎也ヘッドコーチ。やはり元内野手だ。