慌てて育成から支配下登録 ソフトBは捕手がVのアキレス腱
「残念です。一軍のこの状況ですからね……」
工藤監督がため息をついた。
ソフトバンクは3日、2年目捕手の九鬼(19)が2日に右手親指の手術を行ったと発表。1日の三軍戦で負傷し、全治2~3カ月だという。
今季も優勝候補筆頭と下馬評の高いソフトバンクのアキレス腱が捕手だ。
キャンプ中、ベテランの高谷(36)が右ヒジを痛めて手術。第3捕手候補の栗原(21)も右肩を脱臼し、離脱した。そこで球団は開幕直前に急きょ、育成選手の堀内(21)を支配下登録。扇の要は正捕手の甲斐(25)と、この堀内の2人体制を取ることになった。
おまけに九鬼まで故障離脱したことで、一軍の2人とケガ人を除けばチーム内に残された捕手はわずか3人。ソフトバンクは三軍制を敷いているため、試合に出場できる捕手がいない、なんてことにもなりかねない。
「2年連続でベテラン捕手を切ったことが裏目に出た」と、球団OBがこう続ける。