打席入るたびブーイング…大谷が背負うマリナーズとの遺恨
日本時間5日、今季初めてエンゼルスの大谷翔平を本拠地のシアトルに迎えたマリナーズファンの反応はシビアだった。
大谷が打席に入るたびにスタンドからブーイングを浴びせたのはもっともで、大谷とマリナーズの間には因縁というか遺恨がある。
昨オフ、ポスティングシステムでメジャー挑戦する大谷に対し、獲得の意思表示をしたのは27球団。そのうち本人との面談にこぎつけたのは7球団で、そこにはマリナーズも含まれていた。
しかも12月7日(日本時間8日)にはトレードを断行。大谷獲得に使える契約金の枠を7球団中最大の約4億2000万円までわざわざ増やしたものの、トレード翌日の8日、エンゼルス入りが明らかに。最後の攻勢をかけながら、同地区のライバル球団にさらわれたとあって、全国紙のUSAトゥデーには「一番の敗者」と書かれた。
ディポートGMは2012年から15年までエンゼルスのGMだった。4年間で地区優勝1回、3位3回の成績に対する評価はともかく、結果としてモレノ・オーナーと絶大な権力を握るソーシア監督に追い出されたようなもの。それだけにエンゼルスに対しては腹に一物あって当然だ。