異例契約のイチロー 来季プレーイングマネジャーの可能性
希代の安打製造機が予想外のフロント入りだ。
マリナーズは3日(日本時間4日)、歴代21位の3089安打を放っているイチロー(44)が、メジャー出場の前提となる40人枠を外れ、会長付特別補佐に就任したと発表。今季の残り試合はプレーせず、チームに帯同して練習を続けながら、首脳陣や選手をサポートする。
ジェリー・ディポトGMによれば、当初からキャンプ中に離脱した故障者が復帰する5月中旬にはイチローの処遇を決める方針だったという。
同GMは「試合中は打撃ケージやビデオルームで選手たちに助言できる状況にしていきたい。みんなが教えを請うという意味で、彼はダライ・ラマのような存在だ。前例のない役割だが、彼はこれまで誰もやっていないことをしてきた」と期待を口にした。
今季のイチローは15試合に出場し、44打数9安打の打率2割5厘と低迷。マリナーズが開幕からわずか1カ月で「配置転換」したのは、選手として見切りを付けたからに他ならない。一方で、次期監督の有力候補と位置付けているとの声もある。