イチローは否定も…マリナーズとの生涯契約は“事実上引退”
米大リーグのシアトル・マリナーズは3日(日本時間4日)、イチロー(44)が球団の特別アドバイザーに就任し、今季の残り試合には出場しないと発表した。マリナーズとは生涯契約を結び、チームに同行して自身も練習しながら、若手選手をサポートするという。来季以降の試合出場の可能性を残しているが、事実上の引退である。
イチローは日本時間の4日午前8時前から10分間、記者会見を行い、心情を語った。
ユニホーム姿で記者団の前に姿を現したイチローは、球団から“現役続行”が可能な形のオファーをされたことを感謝した。さらに「ゲームには出られないが終わりではない」と語った。また自分は野球に関する研究者であり、どんな状況でもトレーニングを続け、「今、44歳だが今後アスリートとして自分がどうなるか見てみたい」と求道者の一面をのぞかせた。
今季のイチローは、主力に故障者が続出したため開幕メジャー入りを果たしたが、4月中旬以降は出場機会が激減。ここまで15試合で打率2割5厘、0本塁打、0打点と成績は振るわなかった。マリナーズの地元シアトルのメディアを中心に「イチロー不要論」も出たほどだった。