森岡隆三<3>「西野監督はモチベーターとしての手腕高い」
ロシアW杯の予備登録メンバー35人の締め切りが14日に迫った。18日には、21日からの直前合宿に参加する約30人が発表され、そして31日にはW杯最終メンバー23人が決まる。代表候補選手にとっては、精神的に落ち着かない時期だ。「僕の場合はケガで3カ月リハビリをしていたので『やるべきことをやって待つだけ』ということしか思っていませんでした」と、2002年日韓W杯戦士の森岡隆三J3鳥取監督(写真=撮影(C)NorioROKUKAWA/officeLaStrada)は当時をこう述懐してくれた。 (取材・構成=サッカージャーナリスト 元川悦子)
日本代表を率いる西野朗監督は、4月末から5月頭にかけて欧州視察に赴いたが、お目当てだった香川真司(ドルトムントMF)と岡崎慎司(レスターFW)はケガで欠場。1月にスペインに渡って以来、実戦から遠ざかっている2部レオネサMF井手口陽介もチェックできなかった。
中でも、2月から試合に出ていない香川をどう扱うのか、西野ジャパンの重要なテーマである。
16年前の森岡も似たような状況だったが、トルシエ監督はフラット3の「重要な体現者と位置づけた男」を迷うことなくレギュラーに指名した。