同じ試合で投打 大谷が望む“真の二刀流”は7月までお預けか
エンゼルス・大谷翔平(23)は、24日(日本時間25日)のブルージェイズ戦に「5番・DH」で出場し、2本の二塁打を放って3打数2安打2四球2得点。8戦ぶりのマルチで、チームの大勝に貢献した。
打撃の調子は上向きだが、同一ゲームで投打にわたる活躍を披露するのは、しばらくお預けだ。
大谷が先発マウンドに上がる試合で、打席に立つ機会は限定されるからだ。投手と打者の兼ね合いについて大谷は「同じ試合で投げて、打つのが理想。それが本当の二刀流だと思う」と話している。
現状では投手として中6日でマウンドに上がり、登板日も含む前後の3日間以外にDHとして出場している。シーズンを通じてコンディションを維持し、最高のパフォーマンスを発揮させたい球団の配慮からだが、ここにきて打者としての大谷を温存する余裕がなくなってきたのも事実だ。
5月に入って打線の勢いはうせ、ここ7日間のチーム打率1割5分7厘(178打数28安打)はリーグワースト。この間の総得点(20)は、タイガース(14)に次ぐ少なさだ(23日終了時)。現状を考えると、シモンズ(打率3割2分8厘)に次ぐ高打率をマークする大谷(同3割8厘)をベンチに置いておくのは宝の持ち腐れになりかねない。得点力を上げるには、大谷が投げる日も打席に立たせるのが手っ取り早いはずだ。