悠々自適の雲隠れ 日大・内田前監督に高級ホテル“潜伏”情報
都内の病院に入院しているといいながら、実は高級ホテルに連泊していたとすれば、体調不良を理由に病院に逃げ込む悪徳政治家も顔負け。28日午後、真偽を確かめるため日大広報部に電話をかけたが、まったくつながらなかった。
そもそも今回の事件は、日大が初期対応を誤ったことが問題を大きくした。その最たるものが、内田前監督の遅すぎた「登場」だろう。
関学大との定期戦で、日大の宮川選手が悪質なタックルで相手選手を負傷させたのが今月6日。内田前監督が公の場に姿を見せたのはそれから13日後の19日。殺人タックルの衝撃映像がテレビで何度も流され、林文科相が「(あの反則は)看過できない非常に危険な行為」と述べ、対応を示した翌日のことだった。その日、内田前監督は関学大を訪れ、鳥内監督らに謝罪し、大阪・伊丹空港で「一連の問題は全て私の責任」と辞任を表明したが、アメフト部の責任者がここまで姿を見せなかったことに苛立つ報道陣も少なくなかった。
その後、不慣れな司会者が仕切った緊急記者会見でも、内田前監督、井上前コーチの発言と、前日の宮川選手の「告発」とは大きな食い違いを見せた。それは、選手を守るべき監督、コーチの最悪の姿だった。