イヤらしい弾道で放り込んでくる ベルギーMFデ・ブライネ
今季の英プレミアリーグを圧倒的な強さで制したマンチェスター・シティーの不動のプレーメーカーである。何よりもゴールにつながるプレーの多彩さには感心させられる。
ピッチ中央に居座るタイプではなく、時にサイドに移動してドリブル突破しつつ、鋭いグラウンダーのボールを放り込んでくる。これがまた実にイヤらしい弾道なのだ。
味方にピンポイントで合わせるのではなく、相手GKとDFの守りづらいところをズバッと突いてくる。そうかと思うとカットインして中央に入り込み、自ら強烈なシュートを打ってくる。
運動量も豊富。スピードもある。プレーの質はハイレベル。しかし、誰もが驚くような奇抜なプレーは皆無。決してファンタジスタではない。
どちらかというとシンプル&地味なプレーを黙々とこなしながら攻撃陣を差配し、守備陣と連係してゴールを死守する。
ベルギー代表のFIFA世界ランクは3位。しかし優勝候補には挙がらない。主軸はビッグクラブの主力ばかり。なのにチームの総合力として反映されないからだ。
そんなベルギー代表を生かすも殺すも、攻守のつなぎ役をこなす中盤のキープレーヤーであるデ・ブライネというワケなのだ。(おわり)