西野ジャパンでも主軸に 本田圭佑“王様復活”の危険な賭け
「14年ブラジルW杯で日本代表の指揮を執ったザッケローニ元監督は、4―2―3―1の3MFの真ん中に本田を置いてトップ下を任せ、左のMF香川真司(29)と右の岡崎慎司(32)とともに攻撃のキープレーヤーの役割を託した。しかし機能不全に陥ってブラジルW杯は1分け2敗の惨敗に終わった。あれから4年が経過し、本田も衰えが明らかなのになぜ、西野監督は4バックのトップ下を本田に任せようとするのか、どうしてリスクがあることが分からないのか、まったく理解に苦しみます。このまま本田が重用された場合、89~92年に生まれたFW武藤嘉紀(25)、MF柴崎岳(26)、MF宇佐美貴史(26)、MF原口元気(27)、MF山口蛍(27)、DF昌子源(25)といったロンドン五輪世代が大きなストレスを抱えることにもなります」
本田は、ゴールに直結するプレーを差配する役割を与えられることになるが、大惨敗した4年前よりもレベルダウンしている限り、攻撃が成り立たないリスクの方が大きいのは当然だろう。
なのに西野監督が本田を主軸に据えたら、それによって出場機会を奪われる中堅クラスに不平不満が高まり、チーム内がギクシャクして崩壊してしまう可能性も出てくる。