セネガル戦へ日本の秘策 現地取材の六川亨氏は武藤に注目
「海外組の比率は、W杯6回目出場となった西野ジャパンが一番高い。外国人選手との攻防に慣れている分、精神的に過度なプレッシャーを感じることもなく、リラックスしてプレーするはず。気を付けたいのは<試合の入り方>の見極め。セネガルが序盤からプレスを掛けて攻め込んでくるのか? それとも様子見でくるのか? 状況を冷静に把握してからの<対応力>が問われる試合になります」(六川氏)
攻守のかなめであるボランチのMFゲイ(エバートン)の動きも要チェックだ。ポーランド戦でチームトップの走行距離10・6キロをマーク。ピッチのいたるところに顔を出しまくってボールを奪い、効果的なパスを繰り出した。パス本数もチーム最多の41本を記録。MFゲイに<ボールを触らせない>ことも、試合の行方を左右する。
「西野ジャパンの秘策としてトリッキーなセットプレーに注目」と前出の六川氏が続ける。
「このところ練習は冒頭15分過ぎから非公開になりますが、その中でいろいろなバリエーションのセットプレーの練習をやっているようです。試合序盤はニアやファーを狙うなどスタンダードなやり方でしょうが、試合状況を見ながらサインプレーを織り交ぜ、たとえばシュートと見せかけてフワリとした浮き球のボールを入れるなどトリッキーなセットプレーでセネガル選手を幻惑。ゴールを狙っていくでしょう」
セネガルはGKが弱点である。登録3人とも代表歴1ケタ。国際経験に乏しく、安定感に欠けるプレーが目に付くのだ。
先発予定のK・ヌジャイ(ホロヤ)も集中力を失い、信じられないミスを犯すこともある。狙い目である。