大谷は手術回避 7月2日オリオールズ戦に打者で先行復帰も
二刀流が、まずは打者として復帰を果たす。
エンゼルスは28日(日本時間29日)、右肘内側側副靱帯の損傷で故障者リスト(DL)入りしている大谷翔平(23)が手術を回避し、近日中にも打撃練習を再開すると明かした。ビリー・エプラーGMによれば、大谷はロサンゼルス市内の病院で再検査を受け、「医師から現時点で、外科的な治療は必要ない」と診断された。靱帯を修復するトミー・ジョン手術は行わず、投球練習の再開時期は、3週間後に再検査を受けてから決めるという。
今後は30日にも遠征先のボルティモアに移動。チームに合流して本格的な打撃練習を再開する。同GMは「彼は守備に就かないので、マイナーの試合で調整する必要はない」とし、DHとしてぶっつけ本番で復帰するとの見通しを示した。
同GMによると、当初からチームドクターには「DHだけならDL入りする必要はない」と診断されていたそうだ。患部への負担が少ない打者であれば、早期復帰も可能で、早ければ週明け7月1日(同2日)のオリオールズ戦(ボルティモア)でスタメンに名を連ねる。大谷は4回で降板した6日のロイヤルズ戦後に右肘の異常を訴えて、7日に再生治療である「PRP注射」を受けた。戦列を離れてからはボールを握らず、左手だけでバットを振ったり、キャッチボールで調整してきた。
一部米メディアは「球団が大谷の手術を検討している」と報道。二刀流起用の再考もささやかれたが、最悪の事態を免れるどころか、患部は意外にも軽症だったようだ。