首位発進の勝みなみ プロ2勝目の鍵は“アマ時代”のメンタル
【ニッポンハムレディス】
黄金世代の勝みなみ(20)が、今季2度目の初日首位スタートだ。高校1年で出場した2014年バンテリンレディスで史上最年少優勝をさらい脚光を浴び、昨年のプロテストに合格。
今季はリゾートトラスト、ヨネックスレディスの2週連続2位などトップ10入り6回。
アマ時代からのツアー経験も生きて賞金ランク9位につけているが、プロ初優勝は同期の新垣比菜(19)に先を越されてしまった。
小野寺誠プロが、「ゴルフは確実にうまくなっているが、プロとアマでは基本的に戦い方が違う」とこう解説する。
「プロは優勝と賞金獲得が使命です。ボギーを打たずに、バーディーを奪い、常に60台で回る目標を立てます。ただプロが勝利を意識するとパットに影響が出はじめる。1個でもボギーが許されない状況になるとタッチが弱くなる。結果的にスコアを崩したわけでもないのに勝ちきれないケースが出てくるのです。スタートダッシュに成功しても、大会期間中ずっといい状態を続けるのは一流選手でも難しい。しかし、アマはスコアより一打一打に集中して、ピンを思い切り攻め続けます。プロのように失うものが何もないので、グリーン上でタッチが弱くなることはないのです」
アマで勝った時のような思い切りのいいパットができるか、守りに入らず攻め続けることができるかが、勝の2勝目を大きく左右することになる。