過去には1年間出場停止も 片山晋呉の処分「甘すぎる」の声
「身内をかばっている印象です。事の重大さを認識していないですね」
厳しい口調でこう語るのは、日刊ゲンダイ「激辛ツアー情報」でお馴染みの菅野徳雄氏(日本ゴルフジャーナリスト協会顧問)だ。
国内男子プロゴルフツアーを主管する日本ゴルフツアー機構(JGTO=青木功会長=75)は昨27日、都内で記者会見を行い、5月30日の「日本ツアー選手権森ビル杯」のプロアマ戦で起きた、片山晋呉(45)のゲストに対する不適切な対応に対し、制裁金30万円と厳重注意の処分を科したと発表した。
「その処分が甘すぎる」と前出の菅野氏はこう語る。
「マスターズに2度出場した杉本英世プロ(80)は、1968年に日本人で初めて米ツアーのライセンスを取得した。その前年のハワイアンオープンのスタート時間に遅刻して、国内試合は1年間出場停止となった。それ以上の罰を受けるのは当然です」
さらに菅野氏はこう続ける。
「かつて南海(現ソフトバンク)ホークスの監督だった鶴岡一人氏は『グランドにはゼニが落ちている』といった。プロゴルファーに置き換えれば、『トーナメントコースには札束が落ちている』ということでしょう。しかし、コースにお金は落ちていない。賞金を出しているのは大会スポンサーです。スポンサーが重視するプロアマ戦を軽視することは、スポンサーを侮辱すると同時に、ツアープロがなぜ生活できているのかを理解していないからです。片山はツアープロの資格を剥奪されてもおかしくないことをやった。それが30万円の制裁金と厳重注意というのは甘すぎます」