レギュラーと大違い 谷口徹がシニア戦で初めて味わう試練
【日本シニアオープン】
シニアツアーデビュー戦の谷口徹(50)が2日目、7バーディー、1ダブルボギーのベストスコア66で回り、単独首位に躍り出て決勝に駒を進めた。
「予選は川岸良兼さん、鈴木亨さんと回って、これはいいゴルフをしないと勝てないと思っていた。シニアプロも意外とうまいなと思った。(あと2日間は)コツコツと無理しない、ボギーを打たないようにプレーする」(谷口)
谷口はレギュラーツアーでも今季メジャーの日本プロで優勝しており、賞金ランク4位につけている。ドライバー飛距離こそ261.63ヤード(ランク110位)と飛ばないが、パーキープ率85%(ランク9位)とショットやパットには抜群の安定感がある。デビュー戦でもシニアなら優勝も十分に可能といえる。
「でもシニアはレギュラーとはちょっと雰囲気が違う」とツアー記者がこう言う。
「レギュラーではベテラン選手でもシニアでは1年生です。ある有名プロがシニア入りした時に“やっぱり俺が面倒見なくちゃいけないんだろうな”といみじくも語っていましたが、転戦先で先輩プロと同じ宿舎で一緒に食事をしたり、移動の世話もするわけです。要するに試合だけに集中していられない。また、シニアプロはラウンド中も楽しんでいるように、ニコニコと同伴競技者との会話が途絶えない。『ペースがおかしくなった』というシニア入りしたばかりの選手は少なくありません」
谷口も日本プロに優勝した時のように、マイペースで突っ走ることができるかが、勝敗を左右しそうだ。