日本男子プロ 賞金上乗せでも被災地に義援金送る発想なし
【長嶋茂雄インビテーショナル・セガサミーカップ】
最終日は8位発進のB・ケネディ(44)が、9バーディー、1ボギーのベストスコア64をマークして、逆転で5年ぶり3勝目を挙げた。
初日が激しい雨のため中止になり、翌日には54ホールの短縮が決まった。勝ったケネディの賞金加算額は75%の2250万円になる。だが日本ゴルフツアー機構のホームページで、「賞金加算は規定により75%となりますが、主催者のご厚意により支払いは100%となりました」とすでに発表されており、ケネディの懐には3000万円が入った。
もちろんケネディだけでなく決勝進出のプロ63人は、4日間プレーしたのと同じだけのカネを成績に応じて手にした。
大会総賞金は1億5000万円であり、本来なら手にできない25%分(3750万円)を上乗せしてもらったのだ。
プロには100%の支払いが7月6日に伝えられている。ちょうど九州、四国、中国から東海地方まで記録的な豪雨が降り続き、河川の氾濫や土砂災害など甚大な被害が全国各地で起きている最中に大会が開催された。そのニュースは連日大きく取り上げられており、プロゴルファーも知らないわけではないだろう。ところが「義援金を送ろう」という声はプロからついに聞こえてこなかった。