高3安田が2位好発進 プロよりアマチュアに勢いがあるワケ
【大東建託・いい部屋ネットレディス】
先週、米女子大生アマチュアが優勝したばかりの女子ツアーで、今週は高校3年生の安田祐香(17)が7バーディー、1ボギーの66で回り、7アンダーで首位の黄アルム(30)と1打差の単独2位に立った。
初日はツアー10勝の成田美寿々(25)、3勝の渡邉彩香(24)とのペアリングだったが、成田は1アンダー16位タイ、渡邉は4オーバー77位タイとアマの好スコアに気おされ、プロの面目丸つぶれだ。
昨年の日本女子アマVの安田は、身長163センチ、体重55キロ。すでにツアー出場経験もあり、今季成績はスタジオアリス7位、ワールドレディス11位、サントリーレディス13位と予選落ちゼロ。すでにプロ予備軍として知られるが、優勝する力も十分に備えている。
女子ツアーはここ5年で、勝みなみ(2014年・当時15歳)、畑岡奈紗(16年・同17歳)、K・ギルマン(18年・同20歳)とアマチュアの優勝は珍しくなくなった。
「女子ツアーは話題性の高いアマチュアを制限なく推薦出場させており、出場機会のないプロよりも経験が豊富です。もちろんアマチュアは賞金がなく、失うものがないのでプレーも積極的です。ところがプロは、ギャラリーに見られているからいいプレーをしなければいけない、スポンサー企業のために活躍しなければいけない、賞金を稼いでシード権を獲得しなければいけないなど、背負うものが多い。だから勢いではアマの方が上でしょう。昔は、プロとアマのレベル差は歴然としており、プロにはアマには絶対に負けられないという意地がありました。いまはゴルフを始める年齢が若くなり、道具の進化やスイング分析も進んだことで、昔よりプロとアマの技術差はなくなっています」(ツアー記者)
安田は「密かに(優勝を)狙っています」と、自信ありげだった。
アマでも簡単に勝てる日本女子ツアーなら、高校生にもなめられるわけだ。