練習で好投も…ダルのプレーオフローテ入りに強力ライバル
右上腕を痛めて故障者リスト(DL)入りしているカブス・ダルビッシュ有(31)が、復帰に向けてようやくスタートラインに立った。
8日(日本時間9日)に遠征先のカンザスシティーで実戦形式の打撃練習に登板。打者2人に計33球を投げ、安打性の当たりを許さなかった。
ダルの投球を見守ったマドン監督は「いい投球をしていた。球速も92~93マイル(148~150キロ)は出ていた。ゆったりとしたフォームで投げているように見えた」と、順調な回復ぶりに安堵の表情を見せた。
スポーツ専門局ESPN(電子版)など複数の米メディアによれば、近日中にも再度、実戦形式で登板。患部に異常がなければ、マイナー戦のマウンドに上がって調整するという。
チームは2位ブルワーズに1.5ゲーム差をつけてナ・リーグ中地区首位(8日終了時)。今月中にダルがメジャー復帰すれば、ポストシーズンの出場資格を得るが、10月以降のローテーション入りには強力なライバルが立ちはだかる。
レンジャーズ時代の同僚で、7月26日にトレードで移籍してきた左腕のハメルズ(34)だ。レ軍では勝ち星(5勝9敗)に恵まれなかったが、カブス加入後は2試合(計11イニング)に登板して2勝0敗、防御率0.82。
優勝請負人として期待通りの働きを見せている。
ダルは6年総額1億2600万ドル(約136億円)の大型契約で入団したとはいえ、ポストシーズンでの立場は決して安泰ではない。