他球団もう白旗 巨人エース菅野が“ダルの境地”に達する日
「負ける姿が想像できなくなってきた」
深いため息をつく他球団スコアラー。
巨人の菅野智之(28)が23日の楽天戦で4回3安打無失点。6三振を奪い、チーム打率トップの好調楽天打線をねじ伏せる好投に、「ただでさえ頭1つ2つ抜きんでた存在になりつつあるのに、自主トレから習得に取り組んだという新球のシンカーも完全に自分のモノにしている。この日の3安打も2本は内野安打。完璧に捉えられた球はほとんどなく、ますます手の打ちようのない投手になっちゃった」と早くも白旗を揚げるのだ。
昨季は17勝5敗、防御率1.59で最多勝、最優秀防御率の2冠を獲得。沢村賞にベストナイン、ゴールデングラブ賞と総なめにした。負けがついた5試合も自責点は4、6、1、3、1。打線の援護があれば、20勝も十分可能な内容だった。
2012年に海を渡ったダルビッシュは、「相手から『もう打てない』とか『このカードで投げないで』と言われた。冗談だったにしても、フェアな勝負ができていないんじゃ、と思った。モチベーションを保つのが難しくなった」と言って日本球界を去った。
菅野が同じ心境になる日も近い。