米でもゴルフ人口減は深刻 人気回復はやはりT・ウッズ頼み
【全米プロゴルフ選手権】
やっぱりこの男しかいない。
3年ぶりに全米プロに出場したT・ウッズ(42)は、イーブンパーの48位から発進。5番までに3バーディーを奪い、難易度の高い6番(パー3)はティーショットを右バンカーに入れたが5メートルのパットを沈めてパーセーブ。8番の第1打を打つ前に雷雲警報が出てプレー中断。その後中止となった。
ウッズはかつて、長く世界ランク(WR)トップの座に君臨したが、16年までに4度も腰にメスを入れ、昨年11月にはWR1199位までダウン。誰もが、このままツアーに戻れず消えていくと思っていたが、今季からツアーに完全復帰すると、バルスパー選手権2位、パーマー招待5位など上位に顔を出し、先月の全英オープン最終日に一時単独首位に立ち6位と健闘した。
その全英はウッズ人気を改めて証明した。ゴルフジャーナリストの吉川英三郎氏がこういう。
「最終日の米国の視聴率(NBC)は5%。英国とは時差があるので、ニューヨークのある東海岸では9時から14時までの放送でしたが、13時から13時半までは6.74%まで上がった。この時間帯としては非常に高い数字です。今はJ・トーマスやJ・スピース、D・ジョンソンなど、米国にも素晴らしい選手はいます。しかし、圧倒的な飛距離と攻めのゴルフでメジャーを14度も制してきたウッズほどのカリスマ性はない。神がかり的なプレーを何度も見てきたファンは、優勝という真の復活劇が見たいのでしょう」