なでしこ優勝…鮫島が前線に駆け上がる姿を見たくなった
【なでしこアジア大会 現地リポート】
アジア大会で4大会連続で決勝に進んだ日本女子代表(なでしこジャパン)が中国を1―0で下し、2大会ぶりに金メダルを手にした。終了間際にFW菅沢優衣香(浦和レッズL)の渾身のヘディングシュートによる劇的勝利だった。優勝が決まり、キャプテンマークを巻いたDF鮫島彩(INAC神戸)は、守備陣と喜びを分かち合った。
苦しい90分間だった。
序盤からペースをつかみ切れず、あっという間に中国へ流れを持っていかれてしまった。
その中で守備陣は相手の2トップを封じ、ボールをかき出し続けた。
その中心にいたのが鮫島だ。もともと左サイドバックが本職だが、今大会は熊谷紗希(リヨン)、宇津木瑠美(シアトル・レイン)と守備系の海外組の招集が見送られ、仙台のDF市瀬菜々もケガで参加できなかった。一気に手薄になった最終ラインをまとめる鮫島。まだまだセンターバックとしては経験不足のため、試合前には相手の分析に多くの時間を割き、映像もとことん見直した。