ベイ守護神攻略 ヤクルト谷内の殊勲打生んだベンチの慧眼
連敗を8で止めた。
16日、ヤクルトがDeNAに逆転勝ち。殊勲打を放ったのは、この日、一軍に昇格したばかりの谷内亮太(27)だった。
1点を追う九回、先頭の青木が捕手への内野安打で出塁すると、山田が二塁ベース直撃の二塁打で同点に。バレンティンの右前打、雄平が申告敬遠で満塁。西浦の三ゴロで1死満塁となり、谷内が代打で登場した。
2度の空振りで追い込まれるも、ファウルで2球粘って2点適時打で勝ち越し。ヒーローとなった伏兵は「つなぐ気持ちが大前提だった。(追い込まれてから)打席の中で修正できたのがよかった」と振り返った。
活躍の裏には「(九回に登板した守護神の)山崎康晃と相性がいい」というデータがあった。2016年は3ランを放ち、昨季は1安打1三振。宮出打撃コーチは「谷内を行かせたいから、最後まで残しておいてほしい」と小川監督に相談したという。
「打席に入る前には『得意な相手なんだから、思い切りぶちかましてこい』と言って声をかけた。(監督に)推した手前、2回空振りしたときは焦った。『低めのチェンジアップだけは振らないでくれ』と祈っていました(笑い)」