昨季の故障禍から…2位善戦ヤクルト“野戦病院”返上の真相
前年最下位だったヤクルトが17日現在、リーグ2位と気を吐いている。
昨季、低迷した一因はケガ人の多さだった。
小川と星は右肘の疲労骨折。オフには揃ってメスを入れた。川端は椎間板ヘルニアで8月末に手術、畠山は開幕直後に左足肉離れ、雄平は6月末に右手首骨折。1カ月未満の抹消者にいたってはブキャナン、バレンティン、中村悠平ら多数。故障者だらけで「野戦病院」と揶揄された。
今季から故障者の詳細を明かさない方針になったとはいえ、ケガ人はかなり減った。
昨オフ、小川監督が就任すると、秋季キャンプから全体練習は8時間以上に及び、若手は体重を増やす目的で食事管理を徹底された。春季キャンプも初日から10時間以上の猛練習。去年以上の故障者続出が懸念されたが、実際は違った。宮本ヘッドコーチが言う。
「練習を増やすことでケガや自己管理への意識が高まってケアを一生懸命するかもしれない。(キャンプで)練習を増やしたときは(周囲から)合理的な意見を言われることもあったけど、96敗しているチームですから。ケガに気を使って練習を控えるというのは意味がない。ケガ人を出さないように、というのは考えていません」