代表選手の「自分のストロングポイント発揮しよう」に好感
単に「自分の良さはこれだ!」とアピールするのではなく、周囲の選手との連動性も考え、たとえば堂安は、ボールを持つと中にドリブルで進入することで右サイドにスペースを空け、そこにスピードと攻撃力が持ち味のFC東京・右SB室屋の攻撃参加を促すという場面があった。このことは左MF中島と左SB佐々木(広島)との連係プレーでも見られた。
もともと準備期間が少なく、しかも代表歴がゼロだったり、1桁台の選手が多かったチームなのに連動性が感じられたのは、この「周囲を生かそう」という思いがあったればこそ。コスタリカ戦でプレーした選手たちには「非常に好感を抱いた」と伝えたい。と同時に注文がひとつ――。
「さらにプレーに磨きをかけ、もっともっと有名になって欲しい」
試合をパナスタで観戦させてもらったが、周囲から「えっと(背番号)8って誰だっけ? あっ南野か」「21は……あれが堂安か」というような声が漏れていた。
所属クラブで活躍して日本代表の常連選手になれば、人の目に触れる機会が飛躍的に増える。