C.ロナウドを引き入れたユベントスは欧州CL王者に輝けるか
先に“手を出した”のは、バレンシアのコロンビアDFムリージョでした。C・ロナウドが手で払いのけ、倒れたDFムリージョに「演技するなよ」と頭を軽く触っただけのように見えました。
CL最多ハットトリック数を争っているバルセロナMFメッシが、18日のCL初戦で3得点の荒稼ぎ。それだけにC・ロナウドは、悔し涙を流しながら審判に猛抗議しましたが、もちろん判定は覆りません。退場のショックを引きずらなければいいが……という心配は一切無用でした。
23日のセリエAフロジノーネ戦では先制点を決めるなど2―0の勝利に貢献。バレンシア戦での一発レッドの影響をまるで感じさせず、非常にリラックスした表情でプレー。時に笑顔を交えながらチームを牽引していました。ゴールを決めた後、チームメートと喜びを爆発させる姿を見ながら、これまでの「お堅いイメージ」のユベントスが、彼のハツラツとしたキャラクターで生まれ変わるような気がします。
今季のユーベはセリエA8連覇はもちろん、95~96年シーズン以来となるCL優勝に期待が寄せられています。前回優勝からCL決勝に5回進みながら、いずれも涙をのんで「シルバーコレクター」と呼ばれているユーベが、再び欧州クラブ王者に輝くか? そのために迎え入れられたC・ロナウドのパフォーマンスから目が離せません。