ともに殿堂入り ラモス&加藤久が日本サッカーに緊急提言
さる10日、東京・文京区の日本サッカー協会で「第15回日本サッカー殿堂掲額式典」が行われ、ラモス瑠偉氏(61)と読売クラブ(現東京V)時代からの盟友である加藤久氏(62)に記念プレートが贈呈された。W杯と五輪の予選で敗戦を重ね、不人気にあえいでいた日本サッカーを70年代から支えてきた功労者に聞いた。
■「86年W杯最終予選を思い出した」(加藤)
――お2人は40年近い付き合いになる。
加藤「カリオカ(ラモス氏の愛称)は裏表のないストレートな人間です。出会ってから今まで、何も変わっていない」
ラモス「久ちゃんは、会った瞬間からサッカーに対して真面目に取り組む人だったね。サッカーもうまかった。少し足が遅いかな、と思ったけど先のプレーを読む能力が高く、インターセプトも上手だった。長身ではなかったが、ジャンプ力があってヘディングも強かった。若手の面倒見もいいし、ベンチの選手やスタッフへの気配りも行き届いていた。生まれながらのキャプテンだね。代表でも、すぐにキャプテンに指名された。ずっとステキな仲間です」