ロサリオも不発で失敗続き 阪神「新4番」助っ人獲得の勝算

公開日: 更新日:

 阪神が来季の4番候補として、新助っ人探しに躍起になっている。スポーツ紙にはジェフリー・マルテ(27=エンゼルス・右右)、クリスチャン・ビアヌレバ(27=パドレス・右右)、パトリック・キブルハン(28=パイレーツ・右右)らの名前が挙がっている。

「本命」ともいわれるマルテは、昨オフも阪神のリストに入っていた。大谷の同僚で、主に一、三塁を守り、今季は90試合で打率.216、7本塁打、22打点。2016年には15本塁打を放っているが、メジャーに詳しいスポーツライターの友成那智氏は言う。

「エンゼルスの補強次第ではリリースもある。空振り率は10%を切り、当てるのはうまいが、高めが好きで、ライナー率15%程度のフライボールヒッター。打率が低いのはミスショットが多いということ。打率.230~.240、20本塁打できれば御の字でしょう」

 ビアヌレバとキブルハンはどうか。

「ビアヌレバは今年4月に月間最優秀新人を獲得。今季20本塁打をマークし、来季までメジャー最低年俸(約6000万円)で契約できるため、リリースされる可能性は低いでしょう。もし日本に来ても、右投手の外角の変化球に弱い。いわば左投手用のレギュラーですから、右投手との対戦が多い日本では懸念材料になる。むしろキブルハンの方が成功する確率は高いのではないか。今年28歳でパイレーツでは3Aのユーティリティーの扱い。リリースされる可能性は高い。今季、メッツ3A在籍時は98試合で打率.314、20本塁打、67打点。29二塁打で長打率.588と出塁率・372をマークした。ストライクゾーンの空振り率は約20%とやや高いものの、広角に打てて、守備、走塁も悪くない。ハマれば14年から3年間在籍したゴメス(14年は.283、26本塁打、109打点で打点王獲得)くらいの活躍をするかもしれません」(前出の友成氏)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…