阪神は“忖度指名” ドラフト大迷走の裏に親会社の鶴の一声
ドラフト1位指名が有力視されていた根尾昂(大阪桐蔭)を直前で回避し、藤原恭大(同)を1位指名した阪神。しかし「くじ引き役」の矢野燿大監督(49)がロッテ、楽天との3球団競合の末にこれを外すと、外れ1位でも4球団競合となった辰己涼介(立命大)を引き当てられず、外れ外れ1位でようやく近本光司(大阪ガス)の指名にこぎつけた。
その舞台裏では、こんなドタバタ劇が繰り広げられていたという。某阪神OBが声を潜めて言う。
「親会社の鶴の一声で1位藤原が決まった。フロントは最後まで根尾を推したそうだ。根尾は最大8球団が1位で重複するといわれていたものの、勝負に行くべきだとね。結局は親会社への“忖度指名”に落ち着いたというわけだよ」
以前から親会社は高いレベルで三拍子が揃う藤原を高く評価していた。地元の大阪出身で将来性があり、甲子園のスター選手であることも株を上げる要因になったというが、阪神周辺では「スターというなら根尾でいいし、吉田輝星(金足農)でもよかった。藤原にこだわったのは、新しいオーナーと同姓だからじゃないか」という皮肉すら聞こえてくる。