4回転半挑戦 羽生結弦vsドミトリエフ“世界初”はどっち?
グランプリシリーズ(GP)第5戦のロシア杯が開幕。自身初のGP連勝とGP10勝目を狙う羽生結弦(23)はSPで今季世界最高の110.53点をマーク。2位のクビテラシビリ(23=ジョージア)に20.59点の大差をつける貫禄の1位発進だ。
前回のフィンランド大会では史上初となる4回転トーループ+トリプルアクセルを決めて世界最高得点(297.12)で優勝。五輪を連覇しても長期休養は取らずに勝負の世界に身を置き続けているのは、今のところ国際大会では誰も成功していないジャンプを成功させるため。子供の頃からの夢である「クワッドアクセル(4回転半ジャンプ)」だ。
フィンランド大会後には「(4回転半は)今季中にはやりたい」と語っていたから、気になるのは今大会に出場しているロシアのA・ドミトリエフ(26)だろう。このライバルは大した実績はなく、この日はミスを連発。それでも日頃の練習では4回転半ジャンプを決めており、フリーでは「世界初」を披露するのか、注目されている。
ちなみに4回転半は着氷の際、足首への衝撃が非常に大きくケガのリスクが高い。羽生を指導するオーサーコーチは羽生の挑戦に全面賛成ではないそうだが。