裁判も無罪に モドリッチ「バロンドール受賞式」涙の重み
黄金色に輝くトロフィーを誇らしげに掲げた。
サッカー専門誌のフランス・フットボールは日本時間4日、2018年の最優秀選手賞「バロンドール」に、クロアチア代表MFのルカ・モドリッチ(33)が選出されたと発表。サッカー界で最も権威ある個人賞を手にしたモドリッチは、「言葉にできない。支えてくれたすべての人に感謝したい」と目を潤ませた。
91年のクロアチア紛争の銃撃によって祖父を亡くし、実家は放火で全焼した。
6歳で難民生活を強いられ、爆撃と銃声が鳴り響く中、避難所となったホテルの駐車場でボールを蹴るのが、唯一の希望だったという。
「簡単に手に入る成功などない。ここにたどり着くまで、簡単なことはひとつもなかった」
晴れ舞台で語った言葉と涙には重みがあった。
所属するレアル・マドリード(スペイン)で前人未到のチャンピオンズリーグ(CL)3連覇に貢献。今夏ロシアW杯では、母国クロアチアを初の準優勝に導いた。無尽蔵のスタミナを武器に献身的なプレーと的確なパスで世界を魅了し、W杯MVPを獲得。すでに国際サッカー連盟が選ぶシーズン最優秀選手賞も受賞しており、この日の「バロンドール」で“3冠”を手中に収めた。