女子ツアー放映権トラブルの余波…メジャー大会消滅の危機
19日、都内ホテルで行われたLPGAアワード会場では、多くのツアー関係者の間で「本当にメジャーを開催できるの?」という話題で持ちきりだった。
若い女子プロの活躍で試合数、賞金総額が増え続けて華やかだった女子ツアーが一転、放映権の帰属をめぐって協会と主催者が対立し、来季は3大会が中止になった。
さらに春に行われる国内メジャー「ワールドレディース選手権サロンパス杯」はスポンサーも会場も決まらず、協会の単独主催「LPGAウィメンズ選手権」となった。
その開催も危ぶまれているのだ。
例年、海外からトッププロが招待され、会場へのアクセスも良く、多くのギャラリーで賑わったが、それも平成とともに終わりそうなのだ。
「小林浩美会長は、“引き続き久光製薬さんにスポンサーになってもらうように交渉を続けていく”と言いましたが、大会開催には経費がだいたい3~4億円ぐらいかかると言われています。スポンサーはその半分ぐらいを負担していて、日本テレビが主催でなくなったことで残り部分を誰が負担するか、という問題が出ています。協会にはそれだけの資金がありません。さらに会場の茨城ゴルフ倶楽部(茨城県つくばみらい市)も混乱させてしまった。協会は日程を発表する前に、茨城GCに何の説明もしなかったようです。メンバーには例年通りトーナメント開催を伝えていただけに、“協会との信頼関係が崩れた”というわけです」(関係者)
放映権トラブル余波はまだまだ続きそうな気配を見せている。