小林会長が胸張った女子ツアー全試合ネット中継が白紙状態
来月7日に沖縄から今季ツアーが開幕する日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の迷走が、まだ続いている。
昨年暮れの2019年ツアー日程発表会見では、放映権帰属を巡って日本テレビ系主催の3大会(KKT杯バンテリンレディス、中京テレビ・ブリヂストンレディス、ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン)と対立して、中止が発表された。ところが1月25日になって突然、復活が決まった。
また、当初スポンサーと会場が決まらずに「LPGAウィメンズ選手権」となっていた国内女子メジャー初戦も、これまで通り茨城GCで「ワールドレディスサロンパス杯」として開催される。
LPGA小林浩美会長は、「放映権獲得のためなら試合減もやむなし、身を切る覚悟で臨んで主催者と交渉してきた。結局、身内の女子プロからも試合減に賛同が得られず、長く女子ツアーを支えてきたテレビ局に屈した形」(関係者の話)になった。
小林会長は3大会が復活して、「主催者と協会との間で放映権の考え方について合意でき、大会開催に至り大変うれしく存じます」とコメントを出したが、2年間にわたって水面下で取り組んできたLPGAの放映権獲得は事実上、頓挫したことになる。