初A代表FW鈴木武蔵 “未完の大器”コロンビア戦でブレークか
未完の大器に注目が集まっている。日本代表初招集の札幌FW鈴木武蔵(25)のことだ。
ジャマイカ人の父と日本人の母との間に生を受け、群馬県で育った。身長185センチ、体重74キロの偉丈夫。鋼のような体を利したスピーディーな突破と豪快無比なシュートが持ち味。しかし「戦術理解度に乏しく、ミスが続くと集中力が低下する」傾向があり、2012年に新潟入りしてからは、水戸→新潟→松本→長崎と渡り鳥生活。ところが18年、長崎でついにフィジカルモンスターが覚醒した。
「当時の指揮官は、現役時代に<アジアの大砲>と呼ばれた高木琢也・現大宮監督。その高木監督が、武蔵の潜在能力を高評価して『身長、体重と同サイズのオレには彼の粗削りなプレーを日本代表レベルに育てる責任がある』とアタッキングゾーンでの動き、PA内での位置取りなど手塩にかけて育て上げ、昨シーズンは名古屋戦でハットトリックを達成して年間11ゴールを決めた。J1で2ケタ得点は及第点」(サッカー記者)
今季からJ1札幌でプレー。開幕3戦3得点が森保代表監督のお眼鏡にかない、初の代表入りとなった。22日のコロンビア戦(横浜)、26日のボリビア戦(神戸)でブレークの予感が漂う――。