強豪ドイツと2-2…課題山積なでしこW杯本番への険しい道
課題だった攻撃面では、MF長谷川唯(日テレ・ベレーザ)の先制点を皮切りにFW横山久美(AC長野パルセイロ)が、MF中島依美(INAC神戸)とのコンビネーションプレーから勝ち越し弾を突き刺した。相手GKのミス絡みによる2得点ではあるものの、そこを見逃さずに確実にゴールに結びつけたことは評価できる。
が、相手の逆を取る動きや連係プレーから崩した得点も拝ませてもらいたかった。
守備でも、失点シーンはクロス対応の甘さ、ワンプレーで後手に回らされるという課題がそのまま浮き彫りになった。世界の頂点取りは、険しい道のりと言わざるを得ない。
残り2カ月でどれだけ〈チームの濃度〉を上げられるか? そしてW杯メンバーに誰の名が残るのか――。最後のピースを固める高倉麻子監督の選出眼を信じよう。
(写真・文=早草紀子)